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アルメニア、オンラインカジノ活動に対する新たな規制を可決

Ansh Pandey
執筆者 Ansh Pandey
翻訳者 Hanako Takagi

アルメニアは、依存対策、金銭的損害の抑制、脆弱な層の保護を目的とした新たなギャンブル改革パッケージを承認し、オンラインカジノ参加に関するこれまでで最も厳しい制限の一部を導入した。

同国の国民議会は2026年6月17日、「ギャンブル活動の規制に関する法律」および関連法の改正案を、第二読会および最終読会で採択した。今回の改革は、過去10年間で急速に拡大してきたオンラインギャンブルに対する懸念の高まりを背景としている。

この法案は、与党「シビル・コントラクト」所属の国会議員ハイク・サルグシャン氏によって提出された。同氏はオンラインギャンブルが深刻な社会問題へと発展していると主張している。

サルグシャン氏によると、オンラインカジノを通じた賭けの総額はわずか8年で35倍以上に増加したという。年間ベッティング額は2017年の約0.2兆ドラム(約5億2000万ドル)から、2025年には約7.4兆ドラム(約192億ドル)へと拡大したと述べている。

同氏はこの急成長により、多くの市民がギャンブル関連問題に苦しんでいると指摘し、24時間アクセス可能なオンラインカジノが依存や経済的困窮を助長していると警鐘を鳴らした。

強制的な自己排除制度の導入

今回の法改正の重要な柱の一つは、すべてのオンラインギャンブルプラットフォームに対する強制的な自己排除制度の導入である。改正により、アルメニアのオンラインカジノはウェブサイトおよびモバイルアプリ上に、明確に表示された自己ブロックボタンの設置が義務付けられる。

この自己ブロック機能を利用した場合、利用者は5年間オンラインギャンブルから排除される。この制限は期間中に解除することはできず、期間終了後も本人が終了直前に申請しない限り、さらに5年間自動的に延長される。

この制度の目的は、自己排除したプレイヤーが単に別のオンラインカジノへ移ってギャンブルを続けることを防ぐことであり、賭博から距離を置こうとする人々にとってより実効性の高い対策とすることにある。

さらに、経済的に脆弱とされる層への追加規制も提案されている。対象には、社会保障給付の受給者、主な収入源が国家年金である個人、破産手続き中の者、政府の補助金・支援プログラム参加者が含まれる。

また、申告所得に基づく新たな負担能力基準も導入される予定であり、オンラインギャンブルへの支出は年間申告所得の20%までに制限される。

2027年1月1日から施行へ

改革支持者は、今回の措置が過度なギャンブルを抑制し、損失回復を目的としたさらなる借金を防ぐことを目的としていると説明している。これらの変更は、インターネット環境とスマートフォン普及に伴い急成長してきたオンラインギャンブル市場に対する規制強化の一環である。

新制度の施行は2027年1月1日に開始される予定で、それまでに規制の主要要素を運用・監督する専門事業者が任命される計画であり、選定は来年半ばに行われる見込みである。

今回の改革が計画通り実施されれば、アルメニアのオンラインギャンブル規制において近年最大規模の制度改革となり、利用者保護と被害防止を中心に据えた枠組みへの転換となる。

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