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中国の宝くじ販売、2025年に過去最高の900億ドル超に到達

Ansh Pandey
執筆者 Ansh Pandey
翻訳者 Hanako Takagi

中国は2025年に約6,280億元(約900億米ドル)相当の宝くじ券を販売した。成長鈍化や長期化する貿易摩擦によって経済全体が圧力を受ける中でも、国営の宝くじ制度は拡大を続けている。

財政部が公表した統計によると、宝くじの総販売額は前年同期比0.7%増となった。伸び率自体は小幅だが、すでに世界最大級の規模を持つ中国の宝くじ市場を考えれば注目に値する。当局は、収益が引き続き社会福祉プログラムやスポーツ分野の重要な財源となっていると述べている。

公共扶助や地域プロジェクトを支援する福祉宝くじの販売額は、前年から0.3%増の2,085.8億元(約298億米ドル)に達した。一方、スポーツ宝くじの販売はより力強く増加し、0.9%増の4,193.9億元(約602億米ドル)となり、スポーツ系賭けが市場の主要セグメントである地位をさらに確固たるものにした。

パンデミック以降の急速な変化

その一方で、デジタル宝くじの販売は9.7%減の1,501.9億元(約215億米ドル)、従来型宝くじの販売も15.2%減の2,333.3億元(約333億米ドル)となった。これに対し、オープン宝くじの販売は4.8%増の1,034.0億元(約148億米ドル)、トークン型の販売は2.8%増の365.8億元(約52億米ドル)となった。地域別では、河北省、河南省、新疆ウイグル自治区などで成長が見られた一方、広東省、浙江省、雲南省では減少がみられ、流通体制や規制、市場監督の強化が必要であることが浮き彫りとなっている。

公式推計によれば、スポーツ宝くじ商品は現在、総宝くじ収益のおよそ3分の2を占めており、主にサッカー賭博や主要なスポーツイベントが牽引している。ただし、勢いが鈍化する兆しも時折見られる。2025年12月の販売額は前年同月比9.1%減の523.5億元となり、季節的な変動や年末にかけた需要の軟化を示唆している。

出典:中国人民共和国財政部

公式データによれば、中国には3億人以上の登録宝くじ購入者が存在する。貴州省で昨年発生した6億8,000万元(約9,780万米ドル)のジャックポット当選など、国内史上最大級の高額当選が相次いだことで、一般の関心も高まっている。

パンデミック後の回復は顕著である。2023年には、新型コロナウイルス対策による長期的な制限が解除された後の消費回復を背景に、宝くじ販売額は5,797億元(約812億米ドル)に達し、前年同期比36.5%増となった。成長は2024年も続き、通年の販売額は6,235億元(約870億米ドル)と、7.6%の年率増加を記録したと財政部は発表している。

成長を支える要因

中国の宝くじ販売を支えているのは、金銭的利益だけではない。文化的要因も、宝くじ参加において大きな役割を果たしている。幸運や運命への信仰はいまなお根強く、多くの人々にとって宝くじ購入はギャンブルというよりも、小さな希望の行為、すなわち、たとえ可能性が低くとも状況が変わるかもしれないという期待の表れと受け止められている。

販売方法も進化している。若年層に訴求するため、事業者は従来の売店を超えた展開を進めている。一部の都市では、コーヒーやデザートと並んで宝くじが販売され、モダンな内装やインターネット風のスローガンによって、かつては実務的だった購入行為が、気軽で社交的な習慣へと変わりつつある。

それでも規制当局は慎重な姿勢を崩していない。当局は市場の飽和、ギャンブル依存、詐欺のリスクについて繰り返し警告を発し、より厳格な監督と責任あるゲーミング対策の強化を求めている。また、一部のアナリストは、公式統計が宝くじ関連活動の全体像を捉え切れていない可能性があり、実際の需要は報告値を上回っているかもしれないと指摘している。いずれにせよ、宝くじブームが中国のポスト・パンデミック期の経済風景における顕著な特徴となっていることは明らかである。

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