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スウェーデンのポーカークラブに武装警察が急襲

Jillian Dingwall
執筆者 Jillian Dingwall
翻訳者 Hanako Takagi

スウェーデン警察は、ストックホルムで長年運営されてきたクルーカン(Krukan)ポーカークラブを深夜の劇的な急襲で閉鎖した。今回の摘発は、ランドカジノが存在しない時代において、同国がどのように無許可ギャンブルを取り締まるのかを示す試金石となりつつある。

武装警察による急襲

作戦が行われたのは金曜深夜で、警察が到着した時には100ユーロのバイインによるトーナメントが進行していた。戦術装備を着た警官隊が突入した際、会場には約100人が居合わせていた。作戦にはドローンやヘリコプター、さらにユーロポールも参加しており、違法賭博および経済犯罪の疑いに関する大規模かつ協調した取り締まりの一環として実施された。

警察は、重大な違法賭博活動およびマネーロンダリングの疑いで別々の住所にいた3名を逮捕した。スウェーデン賭博庁や強制執行庁なども捜査を支援しており、警察は関連資産を押収したと発表している。

現場で何が起きたのか、食い違う証言

警察は作戦を「統制されたもの」だったと説明し、周辺を封鎖してプレイヤーを一人ずつ退去させたと述べている。しかし、SNSで共有された映像には、武装警官が利用客に床に伏せるよう命じる場面が映っており、公式発表よりもはるかに緊迫した状況が確認できる。

大半のプレイヤーは犯罪の疑いをかけられていなかった。彼らは身体検査を受け、身元確認と事情聴取が行われたのち、2〜3時間後には解放された。警察は今回の摘発が、違法賭博施設を利用して資金を生み出し洗浄する犯罪ネットワークを取り締まるための広範な取り組みの一部だとしている。

スウェーデンポーカー協会(SvePof)が警察説明に異議

スウェーデンポーカー協会(SvePof)は、今回の急襲に関する警察の説明に異議を唱える主要な声となっている。同協会は、その夜クルーカンにいた多くのプレイヤーから連絡を受けており、彼らの証言は、警察発表とは大きく異なる体験を伝えているという。

SvePof は、すべての証言内容を完全には確認できないとしつつも、多くのプレイヤーが語る内容に共通点が多く、今回の作戦における武力行使の妥当性や、一般のプレイヤーが適切に扱われたかどうかに疑問が生じていると述べている。

クラブ内部のプレイヤーたちの証言

SvePof に情報を寄せたプレイヤーらは、武装警官が突入した際に床に押し倒されたと語り、特に高齢の利用者の中には、突入の速さと激しさに不意を突かれたとする声もあった。

中には、当初は暴力事件が発生したと思ったという人もいた。また、長時間にわたり両手を頭の上に置いた姿勢で座らされたり、大声で命令されて威圧されたと語る人もいた。著名なプレイヤーの一人は、襲撃後に血だらけの顔の写真を SvePof に送ったとされ、作戦の実態をめぐる議論をさらに加速させている。

クルーカンが法に抵触した理由

スウェーデンでは、住民がポーカーをプレイすること自体は合法であり、ライセンスを持つオンラインポーカーも規制のもとで提供されている。問題は「主催者側」であり、勝敗が運に左右されるゲームを提供するには有効なライセンスが必要だ。

クルーカンのように無許可でライブポーカーを提供するクラブは、たとえ参加者が「社交の場」と捉えていても、法的枠組みの外で運営される。SvePof は、このギャップが、小規模な趣味レベルのクラブにも適用できる実用的なライセンス制度の必要性を示しており、ライブポーカーがグレーまたはブラックマーケットに押しやられるべきではないと主張している。

スウェーデン、ランドカジノの撤退

今回の急襲は、スウェーデンが進めるギャンブル制度改革とも密接に関連している。同国はすでに合法的なランドカジノを地図上から消し去っている。2025年4月、国会(リクスダーグ)は、国営独占モデルのもと提供されていたランドベースのカジノ賭博を廃止する法案を可決し、その結果、ストックホルムに残っていた最後の Casino Cosmopol が同月に閉鎖された。

2026年1月1日以降、物理的なカジノの新規ライセンスは一切発行されず、スウェーデンは EU で初めて、国家運営のランドカジノを完全撤廃した市場となる。一方で、規制されたオンライン賭博は成長を続け、同国のギャンブル収益の大部分を占めている。専門家らは、合法的な実店舗が存在しないことで、一部の対面ギャンブル需要が無許可施設へ流れ、今回のような強硬な強制措置が増える可能性があると警告する。

ライブポーカーの今後をめぐる議論

ポーカーコミュニティにとってクルーカンは、厳格な取り締まりと、安全で規制されたライブプレイ環境の必要性との間にある緊張関係の象徴となっている。SvePof は、現行制度は小規模クラブには複雑で高額すぎるため、ライブポーカーを合法的な領域に留めるためには制度改革が必要だと訴えている。

一方、当局は違法賭博ネットワークと結びつく組織犯罪の取締りを強化する圧力に直面している。クルーカン作戦に対する批判への対応や、ライブポーカーのライセンス制度を再検討するかどうかは、国内外の業界関係者の注目を集めることになるだろう。

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