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ルーマニア、ギャンブル被害防止プログラムに500万ユーロを配分

Jefferson Mendoza
執筆者 Jefferson Mendoza
翻訳者 Hanako Takagi

ルーマニア国立賭博庁(ONJN)は、ギャンブル関連被害の抑制を目的としたプロジェクトに500万ユーロ(560万ドル)を配分する、初の資金公募を発表した。

「Aware and Free」プログラムは月曜日に開始された。参加希望者は5月11日まで申請できる。その後、ONJNが応募資格を審査し、5月26日までに一次結果を公表し、続いて独立評価が行われる。

最終結果は7月8日に発表される予定で、採択された申請者は7月28日までに公表される。不服申し立ても認められ、契約はその後まもなく締結される見通しだ。プロジェクトは8月3日に開始し、年末まで実施される予定となっている。

これはルーマニアの賭博規制当局にとって大きな動きであり、同当局は、EUのコンプライアンス要件、増税、拡大された執行権限への対応を進める中で、急速に変化する法的環境に向き合っている。

この500万ユーロのプログラムは、透明性、プレイヤー保護、監督強化を重視するONJNの2026年方針に沿ったものだ。ONJNのヴラド=クリスティアン・ソアレ会長は、規制当局としての取り組みへの強い姿勢を示すとともに、体系的な被害防止策を通じて脆弱な立場にある人々を支援する重要性を強調した。

このプログラムは資金支援にとどまらず、違法サイトの遮断や無許可マシンの押収といった執行措置を追加しつつ、被害防止に対するより体系的なアプローチへと国が移行しつつあることも示している。これは、市場の安定と消費者保護の均衡を図るという規制当局の姿勢を浮き彫りにしている。

資金配分の内訳

資金は3つの形で配分される。360万ユーロ(420万ドル)は、予防・教育施策、未成年者保護、治療・カウンセリングサービス、調査研究、デジタル化、責任あるギャンブル推進キャンペーンに充てられる。

120万ユーロ(140万ドル)は、公的機関向けインフラ事業、具体的には新設または拡張される治療センターなどに充てられる。また、20万ユーロ(23万4,520ドル)は、公共政策や介入戦略を導くための調査、研究、影響評価に配分される。

市場の背景

ルーマニアのギャンブル市場は、これまで成長予測が示されていたにもかかわらず、大きな圧力を抱えたまま2026年を迎えた。中でもスポーツベッティングは依然として最大の分野だが、規制強化と経済的逆風の中で需要は弱まりつつある。

業界の主要指標であるBlask Indexは、年初2か月で24.4%急落した。これは過去10年で2番目に悪いスタートであり、2020年の26%下落を下回るのみである。

2026年1月には需要が12%落ち込み、翌月にはさらに14.1%減少し、この10年間で最も低調な2月となった。2025年後半と比べたこの急激な落ち込みは、ONJNによる介入の緊急性を浮き彫りにしている。

6Wresearchによれば、ルーマニアのギャンブル分野は、オンラインベッティング、外国投資、可処分所得の増加を背景に、2020年から2026年にかけて年平均成長率10%で拡大すると予測されていた。スマートフォン普及率の上昇と高速インターネットの普及が、オンライン・プラットフォームへの移行を加速させている。

スポーツベッティングは2019年に収益のほぼ半分を占め、現在も主導的な地位を保っている。一方で、カジノゲーム、ポーカー、eスポーツも存在感を高めており、その拡大はTwitchやYouTube Gamingのような配信プラットフォームによって後押しされている。

しかし、より厳格なライセンス規則、増税、スロットマシン営業施設に対する制限が、市場の姿を変えつつある。2026年初頭の落ち込みは、この分野がより広範な景気後退の影響を受けやすいことを示しており、ONJNの被害防止プログラムは、時宜を得たものであると同時に戦略的な施策でもある。

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