Skip to content

カンボジアの観光客数が45.6%減少、カジノ業界に懸念広がる

Ansh Pandey
執筆者 Ansh Pandey
翻訳者 Hanako Takagi

2026年最初の4か月間において、カンボジアの観光業は急激な落ち込みを見せ、海外からの訪問者数は前年同期比でほぼ半減した。これにより、外国人観光客の消費に依存する分野、特にランドベースカジノ産業への圧力が高まっている。

2026年1月から4月までの間にカンボジアを訪れた海外旅行者は約131万人で、前年同期の約240万人から45.6%減少した。

観光省が発表した報告書によると、この減少は複数の要因によるもので、イラン紛争などの地政学的緊張の高まり、旅行費用の上昇、消費支出の低迷、オンライン詐欺をめぐる懸念などが含まれる。旅行需要は低迷しており、アジア各地で国際観光を取り巻く環境は厳しさを増している。

中国、ベトナム、米国が主要な訪問者供給国

この期間中、中国は引き続きカンボジア最大の訪問者供給市場だったが、それでも中国からの訪問者数は前年同期比14.5%減の約33万1,000人となった。隣国ベトナムからの訪問者数は24%減の約31万2,000人、米国からの訪問者数は11.5%減の約8万300人となった。

最も大きな落ち込みが見られたのはタイだった。同国からの訪問者数は95.7%減の約2万9,000人にまで落ち込み、前年の67万人超から大幅に減少した。この減少は、カンボジアとタイの国境地帯における緊張状態が続いていることを背景としている。

この減少はカンボジアのゲーミング産業にとって特に重要な意味を持つ。国境沿いの複数のカジノ市場は、ギャンブル目的で入国するタイ人客に大きく依存しているためだ。

航空便による渡航者数も同様の傾向を示した。海外からの航空旅客数は前年同期比17%減の約83万9,000人となった。プノンペン国際空港が最大の減少を記録し、シェムリアップでも旅客数の低迷が報告された。

シアヌークビルは依然として好調

一方で、例外的な存在となったのがシアヌークビルである。この沿岸都市では訪問者数が引き続き増加しており、外国人観光客数は約19万9,000人と前年から13%増加した。また、シアヌークビル国際空港を利用した到着者数は2倍以上に増えた。

観光業の減速は、カンボジアのカジノ業界に深刻な影響を及ぼす可能性がある。観光客の減少はカジノ利用者の減少にもつながりかねない。多くのカンボジアのカジノは海外からの来訪者に依存しているためだ。さらに、一般的に国内居住者は認可カジノでのギャンブルが禁止されている。

同国最大のゲーミング事業者であるNagaCorpは最近、第1四半期の総ゲーミング収益が1億7,470万ドルとなり、前年同期比2.1%増加したと発表した。成長は維持されたものの、市場予想を下回る結果となった。同社の2025年の総ゲーミング収益は6億9,160万ドルだった。

プノンペン以外では、ポイペト、バベット、シアヌークビルといったゲーミング拠点が依然として海外からの訪問者数に大きく左右されている。特にポイペトは、タイ人訪問者数の急減が長期化した場合、大きな課題に直面する可能性がある。

当局は観光業の低迷を反転させるための取り組みを進めている。カンボジアは2026年6月15日から2026年10月15日まで、中国国籍者を対象とした一時的な査証免除プログラムを導入する予定だ。この制度では、訪問者は電子入国カードのみで入国でき、最長14日間滞在可能となる。また、複数回の入国も認められる。

業界関係者は、この施策が年後半の観光需要を押し上げる追い風になるとみている。ただしカジノ運営事業者にとっては、今後数か月で観光需要が安定化するかどうか、そして主要市場からの訪問者数が再び増加するかどうかが重要な鍵となりそうだ。

すべての旅があなたのビジネスを変えるわけではない。しかし、この旅は違う。2026年11月30日から12月2日まで、SiGMA South Asiaがコロンボで開催され、3,500人以上の参加者と150社の出展者が一堂に会する。その場は、あなたを待っている。

This site is registered on wpml.org as a development site. Switch to a production site key to remove this banner.