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香港警察、FIFAワールドカップファンに違法ベッティングサイトへの注意を呼びかけ

Ansh Pandey
執筆者 Ansh Pandey
翻訳者 Hanako Takagi

香港警察は、FIFAワールドカップのファンに対し、海外のギャンブルサイトで賭けを行う前によく考えるよう警告を発した。当局によると、それらのプラットフォームが海外で正式なライセンスを取得し合法的に運営されていたとしても、香港の居住者が利用した場合、現地の賭博関連法に違反する可能性があるという。

この警告は、6月11日に開幕する大会期間中にベッティング活動が大幅に増加すると予想される中で発表された。警察は、香港法の下では、認可されていないブックメーカーを通じた賭けは、事業者の所在地や規制状況にかかわらず違法であると説明している。

香港警察組織犯罪・三合会対策課のウォン・ユー・ファイ警視は、一部のオンラインギャンブルプラットフォームが海外で合法的に登録された事業者であることを強調して宣伝しており、それが利用者の混乱を招いていると指摘した。しかし、そうしたサイトを通じて賭けを行う香港居住者は、依然として香港法に基づく犯罪行為に該当する可能性があると強調した。

今回の注意喚起は、FIFAが今年初めに2026年ワールドカップ初の公式予測市場パートナーを任命したことに続くものだ。ジブラルタルで登録されているADI Predictstreetは、試合結果や選手のパフォーマンス、大会統計などについて予測を行えるプラットフォームを提供している。

警察は特定の企業名には言及していないが、当局は今回の警告が、特定の法域でのみ利用可能な予測市場やベッティングプラットフォームが国際スポーツイベントへ進出していることと大きく関係しているとみている。そのため、それらのサービスが香港居住者にとって合法的に利用できるとは限らない。

VPNの利用も免罪符にはならず

当局はまた、VPN(仮想プライベートネットワーク)などを利用して地域制限を回避しようとする行為についても警告した。警察によると、重要なのは利用者がどのようにプラットフォームへアクセスしたかではなく、認可されていないブックメーカーに金銭を賭けているかどうかだという。

こうした懸念には十分な理由がある。昨年は全体の摘発件数こそ減少したものの、大型スポーツイベント期間中の違法ベッティングは依然として増加傾向にある。2025年には警察が374件の重大賭博事件を扱い、4,482人を逮捕した。当局は300万香港ドル(約38万3,000米ドル)以上の現金および犯罪収益を押収し、さらに総額11億香港ドル(約1億4,000万米ドル)相当の賭けに関連する投票券や記録も発見している。

過去の大会でも、違法ベッティング活動が急速に拡大する様子が確認されている。UEFA EURO 2024期間中には、賭博関連の取り締まりで735人が逮捕されたほか、2022 FIFAワールドカップでは、市内の違法ベッティングネットワークを標的とした捜査によって1,104人が逮捕された。

犯罪組織への監視強化

当局によると、違法ベッティング事業は現在オンラインへ移行しており、犯罪組織は従来のブックメーカー網に頼るのではなく、ウェブサイト、SNS、メッセージアプリを通じて顧客を獲得しているという。これにより捜査は複雑化しているものの、大型スポーツイベント期間中にはこうした組織の活動が一段と活発化しているとされる。

また、違法ベッティングプラットフォームの利用者は、自身の個人情報も危険にさらしていると警察は警告している。利用者は電話番号や銀行口座情報などを提供するケースが多く、それらの情報が犯罪組織の手に渡る可能性があるという。

さらに、一部の違法ブックメーカー組織は三合会を含む組織犯罪グループとのつながりがあるとみられている。賭博による借金を抱えた利用者は、搾取や他の犯罪活動への協力を強要されるリスクにさらされる可能性がある。

こうした状況を踏まえ、ワールドカップ開幕を目前に控えた今、警察は住民に対して認可されたチャネルのみを利用し、大会期間中に香港の利用者を狙う海外ベッティングプラットフォームには十分注意するよう呼びかけている。

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