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英国オンラインカジノ事業者、検索表示の変化に直面

Manfredi Bertelli
執筆者 Manfredi Bertelli
翻訳者 Hanako Takagi

過去1年間で、英国のオンラインカジノ市場ではオーガニック検索結果の可視性に大きな変化が見られました。複数の大手事業者が順位を伸ばした一方で、業界でも特に収益性の高いキーワードにおいてトラフィックを失った事業者も存在しました。この変化は、オンラインカジノブランド間で激しい競争が繰り広げられる検索市場にさらなる影響を与えたGoogleの大規模アップデートを背景に起きています。

「online casino」というキーワードは、依然として最も重要な競争領域の一つです。月間検索数は20万6,000件に達しており、この単一キーワードの順位変動が分析対象となった事業者のパフォーマンスに大きな影響を及ぼしました。順位を上げたブランドは大きな恩恵を受けた一方、このキーワードで順位を落としたブランドは、他の検索語で好成績を収めていても全体として不利な結果となりました。

Googleアップデートが英国のカジノ事業者への圧力を強める

iGaming Agencyのレポートでは、Googleの2025年12月および2026年3月のコアアップデートが、英国市場を再編する重要な転換点として位置付けられています。同レポートによると、2025年12月11日から29日に実施されたDecember 2025 Core Updateと、2026年3月27日から4月8日に実施されたMarch 2026 Core Updateは、この期間における重要な転換点となりました。

分析によると、商業カテゴリやゲーム関連ページでより充実したコンテンツを提供している事業者ほど、一貫した順位上昇傾向を示していました。一方、コンテンツの網羅性が限定的な事業者は、アップデート後の順位変動の影響を受けやすい傾向が見られました。また、2026年5月のCore Updateは6月2日に完全展開され、2026年6月のデータ取得直前に反映されたことから、順位が安定するまで今後も変動が続く可能性があると分析しています。

レポートで使用されたキーワード群は2つの階層に分類されています。Tier 1は、月間合計158万件の検索数を持つ553件の高検索ボリューム・高競争キーワードで構成されています。Tier 2は、ゲームタイトル、プロバイダー名、ニッチカテゴリ、情報検索などを含む18,805件のロングテールキーワードで構成され、月間合計検索数は189万件となっています。

Bet Victorが大幅な伸び、競合各社は可視性を失う

iGaming Agencyは、Ahrefsの上位20位までのオーガニック検索順位データを用いて、16事業者・19,358件の非ブランドキーワードを分析しました。ブランド名を含む検索語は除外されており、既存顧客ではなく、新規ユーザーや比較検討中のユーザー獲得競争に焦点を当てています。

レポートによると、Bet Victorは推定月間オーガニッククリック数を77,647件増やし、最も大きな伸びを記録しました。これにOddscheckerが55,186件増、MrQが36,685件増で続いています。一方、減少幅が大きかったのも大手事業者で、NetBet、32Red、Betfair Casinoはいずれも同期間に推定月間訪問数を3万件以上失いました。

高価値キーワードが順位変動を左右

レポートでは、可視性を失ったサイトにも共通する傾向が確認されました。これらの事業者は、1~2件の検索ボリュームが非常に大きいキーワードで大幅な順位低下が見られただけでなく、キーワード全体のカバー範囲も縮小していました。これは、順位低下が個別キーワードだけの問題ではなく、オーガニック検索全体のパフォーマンス低下を反映していることを示しています。

Unibetは例外的なケースとして挙げられています。同社は複数の関連キーワードで順位を改善したものの、「online casino」での順位低下が非常に大きく、結果として全体のトラフィックは減少しました。このことは、最も競争の激しいカジノ関連キーワードが持つ商業的価値の大きさを示しています。ロングテールキーワードは幅広い可視性の確保に重要である一方、少数の主要キーワードの順位変動だけで推定トラフィック全体に大きな影響が及ぶことがデータから明らかになっています。

Boyle Casino、高価値キーワードで順位を伸ばし成長

Boyle Casinoは、高価値キーワードでの順位改善によって成長した代表例の一つとなりました。同社の推定月間トラフィックは24,283件から58,085件へと139%増加しました。これは、Bet Victor、Oddschecker、MrQに次ぐ4番目に大きな増加幅でした。

レポートによると、Boyle Casinoの最も大きな伸びは、高検索ボリュームかつ競争の激しい主要キーワードで構成されるTier 1で見られました。同社のTier 1トラフィックは推定月間17,790件から49,122件へ増加し、176%の伸びを記録しました。一方、Tier 1で獲得しているキーワード数は70件から78件へとわずかな増加にとどまりました。

つまり、Boyle Casinoの成長の大半は、新たなキーワードを大量に獲得したことではなく、すでに競争していた主要キーワードで順位を改善したことによるものでした。推定月間トラフィック増加数33,802件のうち31,332件、全体の93%がTier 1キーワードによる増加となっています。

オーガニック検索は依然として変動が続く見込み

今回の調査結果は、Googleの最新アップデートの影響が落ち着くまで、英国オンラインカジノ市場のオーガニック検索順位は引き続き大きく変動する可能性があることを示しています。より充実したコンテンツ、幅広いキーワード網羅性、カジノカテゴリとゲーム別検索の双方で高い評価を持つ事業者ほど、順位を維持または向上させやすいと考えられます。

一方で、少数の高検索ボリュームキーワードに大きく依存するブランドにとっては、依然としてリスクは明確です。「online casino」のような主要キーワードの順位がさらに変動すれば、事業者間のトラフィック配分は短期間で大きく変化し、今後数か月にわたり市場競争の構図が塗り替えられる可能性があります。

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