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スポーツにおけるギャンブル広告禁止法案、ブエノスアイレス州で審議

Isaac Saliba
執筆者 Isaac Saliba
翻訳者 Hanako Takagi

アルゼンチン・ブエノスアイレス州の議員が、スポーツにおけるギャンブル広告およびスポンサーシップを禁止する法案を提出した。この禁止措置は、スポーツクラブ、その施設、看板、ユニフォームを対象としている。

法案による制限

法案の内容によると、ギャンブルに関連するブランド、ロゴ、スポンサーシップの使用は、ユニフォームやスポーツ施設内での掲出が禁止される。また、スポーツ施設から半径100メートル以内にある商業施設においても、ギャンブル関連の広告は認められないとしている。

この法案を提出したマレナ・ガルマリーニ議員は、提案の目的は、未成年者などの脆弱な層がギャンブルにさらされることを防ぐため、より強固な保護策を整備することにあると述べた。また、ギャンブル依存症の予防も目的の一つだと説明している。

ガルマリーニ議員は同法案について、その目的は「ギャンブル業界そのもの、あるいはその広告全般を禁止することではなく、特定かつ特に配慮が必要な空間、すなわち子ども、青少年、家族が訪れる地域スポーツ環境を保護することだ」と述べた。

さらに、スポーツにおけるギャンブル広告の影響は「一つの地域に限定されるものではなく、あらゆるレベルのスポーツに広がっている」と付け加えた。

執行の可能性

この措置の執行は、州のスポーツ次官室が担当し、消費者保護次官室および州児童・青少年機関と連携して行われる。

各自治体は現場での遵守状況の確認を担うことが想定されており、一方で州宝くじ・カジノ協会は、禁止対象となる事業者の技術的な特定を担当することになる。

法案では、違反した場合の罰則として、正式な警告から、アルゼンチンで罰金額を算定する単位である「罰金単位」500〜50,000単位の罰金までが定められている。

さらに、必要と判断された場合、州の行政府は違反者の広告ライセンスや許可を停止、または取り消す権限を持つことになる。

ガルマリーニ議員は、この法案について「公衆衛生や、未成年者をギャンブル依存症から守ることといった重要な公共の利益を守ることを目的としており、活動そのものや広告全般を禁止するものではなく、単に地域スポーツ環境から排除するだけであるため、均衡の取れた取り組みだ」とコメントした。

地元スポーツクラブへの影響

アルゼンチンではサッカーが圧倒的に人気のあるスポーツであり、同国最大級のサッカークラブのいくつかは、ブエノスアイレス州内またはその周辺に拠点を置いている。この禁止措置が施行されれば、地元スポーツ産業に大きな影響を与える可能性がある。

特に、同州を拠点とするスポーツクラブが財政面でどのような影響を受けるかについて懸念が示されている。ほかの管轄区域のクラブには認められる機会を失う可能性も指摘されている。

影響を受ける可能性のあるクラブはいくつか存在する。例えば、同国を代表するサッカーチームの一つであるラシン・クラブは、Betssonをメインスポンサーとしており、同ブランドはクラブのユニフォーム前面に掲出されている。

また、もう一つの主要クラブであるインデペンディエンテも、ユニフォーム前面にSportsbetブランドを掲出しており、影響を受ける可能性がある。

以前の連邦法案は停滞

アルゼンチン下院は2024年末、オンラインギャンブルおよびスポーツベッティング広告を禁止する連邦法案を承認していた。しかし、その法案はその後、上院で停滞していると報じられている。

この点を踏まえると、ガルマリーニ議員の法案は、連邦法案の一部要素をブエノスアイレス州内で実現しようとする試みと見ることもできる。

同州はアルゼンチンで最も人口が多く、最大規模の州であることから、連邦法案の停滞が続く場合、ほかの地域でも独自の制限導入を試みる可能性は十分にある。

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