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CFTC対米国各州:予測市場の法的管轄権を握るのは誰か?

Neha Soni
執筆者 Neha Soni
翻訳者 Hanako Takagi

スポーツ予測市場を巡り、米商品先物取引委員会(CFTC)と複数の米国州との間で拡大している法的対立は、本質的には金融商品を巡る技術的な争いではなく、各州がギャンブルを規制する権限に関する問題だ――。SiGMA独占インタビューで、ゲーミング弁護士でスポーツベッティング法務専門家のダニエル・ウォラック氏は、議論が激化する中でこの見解を示した。

「これは、州境内で行われるあらゆる形態のギャンブルを規制する州の長年の権利に関する問題です」とウォラック氏は語った。「スポーツイベント契約は、典型的なギャンブルそのものです」。

ウォラック氏によれば、裁判所はすでに、Kalshiのような予測市場プラットフォームが提供する契約について、「認可スポーツブックの商品と実質的に区別がつかない」と指摘している。また彼は、2018年の米連邦最高裁による「Murphy v. NCAA」判決にも言及した。この判決では、議会がスポーツギャンブルを直接規制しない限り、各州は独自に規制する自由を持つとされた。「米連邦最高裁と議会の双方が、議会による直接規制が存在しない場合、スポーツギャンブルは州の専権事項であることを明確にしています」とウォラック氏は述べた。

この議論は今月初め、CFTCがニューヨーク連邦裁判所に対し、司法長官レティシア・ジェームズ氏がCoinbaseおよびGemini関連プラットフォームを通じて提供されるスポーツイベント契約に対する執行措置を進めるのを阻止するよう求めたことで激化した。この差し止め請求は、CFTCによるより広範な法的キャンペーンの一環であり、ウィスコンシン州、アリゾナ州、イリノイ州、コネチカット州、マサチューセッツ州など、Kalshi、Crypto.com、Coinbase、Polymarket、Robinhoodといった予測市場事業者が提供する選挙、スポーツ、その他現実世界のイベントに関連した契約へ異議を唱えている州も対象となっている。

これはギャンブルか、それともデリバティブ取引か?

争点の中心にあるのは、予測市場が連邦商品法の対象となるのか、それとも州ギャンブル法の対象となるのかという根本的な法的問題だ。CFTCは、イベント契約は商品取引法(CEA)に基づき連邦規制を受ける金融商品であり、市場に対する専属管轄権を同委員会が持つと主張している。

ウォラック氏はしかし、SiGMAに対し、この問題は技術的定義よりも、議会の立法意図と州主権に関わる問題だと語った。州側はデリバティブ市場全体を規制しようとしているのではなく、無認可の賭博商品とみなされるスポーツ関連契約のみを問題視しているという。「州が問題視しているのは、デリバティブ市場全体ではありません」と彼は述べた。「問題となっているのは、その一部に過ぎず、それもわずか1年前に始まったスポーツギャンブル関連の商品なのです」。

なぜニューヨーク州の訴訟が重要なのか

この法的争いは、ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ氏が、Coinbase Financial MarketsおよびGemini Titanが選挙やスポーツ結果に関連するイベント契約を通じて違法ギャンブル事業を運営していると非難したことから始まった。司法長官室は、これらの商品にはニューヨーク州ギャンブル法に基づくライセンスが必要だと主張し、差し止め命令、民事制裁金、返還命令を求めている。

この訴訟は、Kalshi、Crypto.com、Coinbase、Polymarket、Robinhoodなどのプラットフォームが提供する予測市場を巡る、CFTCと複数州とのより広範な法廷闘争の一部だ。CFTCは、ウィスコンシン州、アリゾナ州、イリノイ州、コネチカット州、マサチューセッツ州などを相手に法的措置を起こす、または支援しており、イベント契約に対する「専属管轄権」を守ろうとしている。

ニューヨーク州による執行措置への対応として、CFTCは州が連邦規制イベント契約にギャンブル法を適用するのを阻止するため提訴した。同委員会は、州による介入が市場参加者に「矛盾し相反する義務」を生じさせ、統一された全国規制枠組みを損なうリスクがあると警告している。裁判所が連邦法が州ギャンブル規制を優先するかどうかを判断する場合、この結果は全米の予測市場に重大な影響を与える可能性がある。

ウォラック氏「裁判所は議会の意図を重視する」

ウォラック氏は、CFTCの主張はCEAにおける「スワップ」や「商品」の広範な定義に大きく依存しており、スポーツベッティング市場に対する議会の明確な承認には基づいていないと指摘した。「取引所側の最も有力な主張は、スポーツギャンブルに一切言及していない定義に基づいています」と彼は述べた。

対照的に、ウォラック氏は、州側の方がより強固な法的立場にあると考えている。州の主張は立法経緯と、州が長年行使してきたギャンブル規制権限に基づいているためだ。「重要なのは、議会がCFTCにスポーツギャンブル規制権限を与えることについて、明確に言及したことがあるかどうかです」と彼は語った。

2018年の米連邦最高裁「Murphy v. NCAA」判決では、議会は州議会に対してスポーツギャンブル認可を禁止する形で「命令」することはできないと判断された。サミュエル・アリト判事は、「議会はスポーツギャンブルを直接規制できるが、そうしない場合、各州は独自に行動する自由を持つ」と記している。

ウォラック氏によれば、金融危機後の2010年に導入されたドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法が、デリバティブ取引所を通じたスポーツベッティングへの「抜け道」を生み出すことを議会が意図していたわけではないという。「議会が沈黙している理由は、ドッド=フランク法がスポーツギャンブルへの裏口を開くことになるとは、議会が想定していなかったからです」と彼は付け加えた。

「重大問題法理」が判断を左右する可能性

ウォラック氏はまた、「重大問題法理(major questions doctrine)」が今後の判決の中心になる可能性も指摘した。この法理は近年、米連邦最高裁の重要判決でたびたび引用されており、重大な政治的・経済的意義を持つ問題を規制する際には、連邦機関に対し、議会による明確な権限付与を求めるものだ。

「スポーツギャンブルは重大問題であり、巨大な経済的重要性を持っています」とウォラック氏は述べた。「裁判所は、スポーツギャンブルに特化した明確な議会承認を求めるでしょう」。この基準は、CFTCがスポーツ結果に関連する予測市場を擁護する際、広範な法文解釈だけに依存することを難しくする可能性がある。

全米に影響を及ぼす法廷闘争

この対立は現在、Kalshiやスポーツ予測市場だけにとどまらない広がりを見せている。もしCFTC側に有利な判決が下されれば、イベントベースの取引商品に対する連邦政府の権限が大幅に拡大し、各州が予測市場にギャンブル法を適用する能力が制限される可能性がある。

一方、州側が勝訴した場合、Kalshi、Coinbase、Polymarketを含む事業者が米国内でどのように契約を構築・提供するかが大きく変わる可能性がある。ウォラック氏によれば、最終的な結果は、裁判所がこの争いをどのように位置づけるかにかかっているという。「これは指定契約市場での取引なのか」と彼は語った。「それとも、スポーツギャンブルなのか」。

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