Skip to content

北海道、IR誘致に向けて前進 苫小牧の優位性が高まる

Rajashree Seal
執筆者 Rajashree Seal
翻訳者 Hanako Takagi

北海道は、日本の次期統合型リゾート(IR)ライセンス争いへの参加を判断する段階に一歩近づいた。最終的な政策文書は9月に北海道議会へ提出され、10月に正式採択される見通しだ。

この動きにより、北海道は2027年5月6日から11月5日まで実施予定の日本第2回IR認定申請期間に向けた道筋を進みつつある。同時に、北海道内でIR候補地として検討されていた函館市が次回の入札プロセスへの参加に消極的な姿勢を示したことで、苫小牧市が将来のカジノリゾート候補地としての優位性をさらに強めている。

政策枠組みは最終段階へ

火曜日の北海道議会で、関係者は「北海道IRに関する基本的な考え方」の最終案を9月に提示する予定であることを明らかにした。GGRAsiaによると、この文書は鈴木直道知事がIR事業を推進するかどうかを判断する際の基盤となる。

知事が推進を決定した場合、この文書は実施方針の策定を支えるとともに、日本の国の認定手続きへの参加に必要なIR区域整備計画の作成につながる。

現在の草案には、「IR事業者は特別目的会社(SPC)とし、その中に北海道企業が参画することが望ましい」と記されている。

さらに、「IR設置の目的は、富裕層および訪日観光客による新たな観光需要を取り込み、その経済効果を北海道全域に最大限波及させることにある」としている。

また、地方自治体が開発負担の一部を担うことも明確にされている。「立地自治体には、用地確保やインフラ整備などの行政投資が求められる」と草案は述べている。

今回の政策見直しは、北海道が2026年度予算に998万円(約6万2,000米ドル)を計上し、公式なIR方針の再検討と「北海道型IR構想」の策定を進めてきた数か月間の準備作業を経て行われている。

苫小牧が有力候補として浮上

最新の動向は、将来の統合型リゾート候補地として苫小牧の優位性をさらに高めているようだ。

港湾都市である苫小牧は一貫してカジノリゾート誘致への関心を示しており、2026年度予算にもIR関連事業を盛り込んでいる。金澤俊市長はこれまで、次回申請ラウンドに向けた準備を進める中で、北海道と緊密に連携していく方針を示している。

一方、火曜日の市議会本会議で函館市は、IR事業推進について市民の合意形成ができておらず、次回申請ラウンドへの参加は難しいとの見解を示した。

市は声明で、「IRは市に経済的な効果をもたらす可能性がある。しかし現時点では、市民の間で導入に向けた合意形成がなされていない。また、用地も確保できていない」と説明した。

さらに、「結論として、次回申請期間に向けて取り組むことはほぼ不可能である」と述べている。

函館はこれまで苫小牧の代替候補地として議論されていたが、その撤退により、北海道が申請に進む場合の有力候補は苫小牧となった。

大規模観光リゾート構想

北海道IR有識者会議の最近の議論からは、検討中のプロジェクトの規模と方向性が見えてくる。会議で検討された政策資料では、少なくとも10万平方メートルの宿泊施設と、2,300室から約2,800室のホテル客室を備えたリゾートが想定されている。

関係者は、どのような提案であっても日本の大都市圏における開発とは異なるものになると繰り返し強調している。政策検討過程で提示された資料には、「大都市圏とは異なる地域特性を活かすべき」と記されている。

北海道型IR構想では、北海道の自然環境、食文化、歴史、そして四季折々の魅力を主要な観光資源として活用する方針だ。

また北海道は、KPMG AZSA LLCのアドバイザーや、学識経験者およびギャンブル依存症問題の専門家を含む有識者会議の支援を受けながら、観光需要、インフラ要件、経済効果に関する調査を継続している。

3月には、北海道はIR候補事業に関する調査支援パートナーの選定手続きを開始した。選定事業者は、観光調査、インフラ分析、経済効果評価を支援するとともに、政策見直しと2027年申請準備の一環として、3社のカジノリゾート事業者へのヒアリングも実施する予定だ。

日本のIR市場が活発化

北海道の検討は、日本のIR市場全体で動きが活発化する中で進められている。現在、日本で承認されている唯一のカジノプロジェクトは、総事業費1兆5,100億円(約94億2,000万米ドル)のMGM大阪である。この事業は大阪府・大阪市、MGM Resorts International、オリックス株式会社、そして地元投資家による共同プロジェクトで、2030年末の完成を予定している。

建設は着実に進んでおり、大阪府・大阪市はリゾートが建設される人工島・夢洲における次段階の開発準備も進めている。

今月初め、大阪は夢洲第2期開発の事業提案募集(RFP)を開始する計画を発表した。総事業費は約1兆円(約62億5,000万米ドル)と見込まれており、追加のエンターテインメント、観光、商業インフラによってMGM大阪を補完することを目的としている。

このプロジェクトは、第5次観光立国推進基本計画に基づく観光振興およびMICE(会議・研修・国際会議・展示会)戦略の一環として、統合型リゾートを推進する日本政府の姿勢を反映している。

これまでに付与されたカジノライセンスは1件のみで、追加ライセンスも残されていることから、北海道の今後の判断は、2027年の第2回IR申請ラウンドを前に最も注目される動向の一つとなる可能性がある。

アジアのiGaming業界がCity of Dreamsに再び集結する。2026年11月30日から12月2日まで開催される SiGMA South Asiaでは、3,500人を超える業界リーダー、イノベーター、意思決定者がコロンボに集まり、ゲーミング業界の未来を形作る。

This site is registered on wpml.org as a development site. Switch to a production site key to remove this banner.