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米国:ゲーミング業界団体、予測市場の規制強化を議会に要請

Garance Limouzy
執筆者 Garance Limouzy
翻訳者 Hanako Takagi

米国の有力なゲーミング業界団体の連合が、急成長するスポーツ予測契約市場について議会に介入を求め、連邦商品法の下で運営されているプラットフォームが、実質的には無規制のスポーツ賭博を提供していると警告した。

1月12日付で議員に送付された共同書簡の中で、米国ゲーミング協会(AGA)とインディアン・ゲーミング協会(IGA)は、今後予定されている暗号資産市場構造に関する立法を活用し、予測市場で取引されているスポーツ関連の「イベント契約」を停止するよう求めた。両団体は、これらの商品が州の賭博法を回避し、部族の主権を損ない、規制されたスポーツ賭博が本来防ぐべき消費者リスクを生じさせていると主張している。

「合法的なスポーツ賭博と見分けがつかない」

AGAとIGAによれば、予測市場プラットフォームは本来の範囲を大きく超えて拡大し、スポーツやその他のデリケートな分野へと積極的に進出している。上院および下院の議員宛ての書簡では、「無規制のスポーツイベント契約」が大規模に提供されており、18歳という若年層を含む利用者に対して全50州で提供されていると警告している。

書簡は、「これらの契約は、合法的なスポーツ賭博と区別がつかない形で昨年1月に開始され、取引量は急激に増加し、単一試合の勝敗にとどまらず、複雑なパーレーや大学スポーツのトランスファーポータルに関する潜在的な賭けにまで拡大している」と指摘する。

両団体は、連邦レベルの規制の隙間をプラットフォームが悪用していると非難し、商品先物取引委員会(CFTC)が実質的な審査を行わないまま契約の自己認証を認めてきたと主張している。これにより、「州法と部族の主権を損ない、消費者と金融市場の健全性を守るために設けられた既存の連邦法や規制に反する結果を招いている」としている。

問題の核心は、主に州や部族が規制する「賭博」と、連邦の監督下にある「デリバティブ取引」との区別にある。予測市場の運営者は、自らの商品は賭けではなく金融契約だと主張しているが、AGAとIGAはこれを否定し、「イベント契約」を装ったスポーツ賭博やカジノ賭博を防ぐため、議会が行動すべきだと訴えている。

州・部族と連邦の境界線

2018年に米連邦最高裁がプロ・アマスポーツ保護法を無効とした後、スポーツ賭博の規制は州主導で進められてきた。現在では、39州とコロンビア特別区が、しばしば部族当局との協力のもと、何らかの形で合法的なスポーツ賭博を認めている。ゲーミング業界団体は、これは有権者と立法者が厳格な安全策を課すことを意図的に選択した結果だとしている。

書簡では、「最低賭博年齢(多くの地域で21歳以上)」「マネーロンダリング対策(AML)および本人確認(KYC)プロトコル」「自己排除プログラムを含む責任あるゲーミング施策の義務化」などの措置が列挙されている。

これに対し、AGAとIGAは、CFTCに登録された予測プラットフォームが、はるかに少ない制限のもとで全国的にスポーツ契約へのアクセスを認めていると主張する。書簡によれば、「複数のCFTC登録予測市場プラットフォームは、18歳以上であれば誰でも、全50州で自己認証されたイベント契約を利用できるようにしている」とし、これにより州や部族が「学校、道路、救急対応者のために不可欠な数億ドル規模の収入」を失っているという。

さらに、商品取引法は州法または連邦法で違法とされる賭博や活動に関連する契約を禁じており、39人の州司法長官が、これらのスポーツ契約は自州の法律に違反すると結論づけている点も指摘している。加えて、これらの商品はインディアン・ゲーミング規制法や、州をまたぐスポーツ賭博を制限する連邦通信法にも違反していると主張している。

スポーツ以外の分野についても、両協会は暴力や地政学に結び付いた市場に警鐘を鳴らしている。武力紛争や、ベネズエラ大統領の拘束に関連する契約を例に挙げ、「悲劇を利用し、操作を誘発し、公的信頼を損なうものだ」としている。

ドラフトキングスと業界内の分裂

AGAとIGAによる警告は、米国の賭博業界内で意見の対立が表面化している時期に出された。2025年11月、ドラフトキングスとファンデュエルは、独自の予測市場プラットフォームを立ち上げたことを受け、AGAからの脱退を表明した。

ドラフトキングスは12月に、CFTCの監督下でイベント契約を提供する単独アプリ「DraftKings Predictions」を開始し、正式にこの分野へ参入した。

同社の最高プロダクト責任者であるコーリー・ゴットリーブ氏は、プレスリリースの中で「これは重要な節目であり、顧客の情熱を活かす製品を提供するという当社の継続的な取り組みを反映している。ESPNやNBCユニバーサルといった戦略的パートナーシップを活用し、スポーツのスピード感に合わせた本格的かつリアルタイムな体験を創出する」と述べている。

AGAの書簡は、既存のゲーミング業界に広がる不満を反映しており、予測市場が「スポーツ賭博を投資であるかのように消費者に誤解させ、マネーロンダリング、八百長、インサイダー取引への道を開く」と批判している。

最終的な判断を下すのは議会

州の規制当局や裁判所も予測市場を巡る争いに関与しているが、問題を決定的に解決できるのは議会だけだとAGAとIGAは主張している。書簡では、現CFTC委員長が就任承認公聴会で述べた発言にも言及している。

「セリグ委員長は、自身の指導の下でCFTCがスポーツ賭博契約を抑制することはなく、解決までに何年もかかり得る訴訟の結果に委ねると明言した」としつつも、「議会から明確な指示があれば、それに従う意向も示していた」と付け加えている。

予測市場の支持者にとって、文化的な認知度、メディア提携、投資家の支援が拡大した2025年は転換点となった。一方で批評家たちは、その勢いが規制を上回ってしまったことを懸念している。

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