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ルーマニアでPolymarketの禁止措置継続、ONJNはギャンブルと認定

Tony Colapinto
執筆者 Tony Colapinto
翻訳者 Hanako Takagi

ルーマニアの裁判所は、予測市場プラットフォームであるPolymarketが、国家ギャンブル庁(ONJN)による措置の執行停止を求めた申し立てを退けた。ONJNは同社を無許可事業者のブラックリストに掲載していた。

この決定は、ONJNのウラド=クリスティアン・ソアレ長官によって公表されたが、法的紛争そのものに終止符を打つものではない。しかし現時点では、Polymarketが規制当局の措置の効力を無効化することはできず、将来の出来事に連動する契約を各国のギャンブル法の適用対象となる賭けの一形態とみなす欧州当局の立場を後押しする結果となった。

業界にとって、この問題の影響はルーマニアにとどまらない。争点となっているのは、ブロックチェーン技術やステーブルコイン、変動価格制、金融取引プラットフォームに似たインターフェースを採用しているという理由だけで、その商品がギャンブル規制の対象外となり得るのかという点である。

ONJNが講じた措置

ONJN監督委員会は、2025年10月29日にPolymarketを無許可事業者のブラックリストへ追加することを決定した。この措置は翌日に公表され、インターネットサービスプロバイダーへ通知され、ルーマニア国内から同プラットフォームへのアクセスを制限するよう指示が出された。

当局によれば、Polymarketは単に特定の出来事の発生確率について利用者の意見を集約・反映するだけではない。利用者は他の参加者とは反対のポジションを購入することで、将来の結果に対して資金を賭けている。また、プラットフォームは市場の運営と契約の決済も管理している。

ONJNの判断は、使用されている技術ではなく、この経済的な仕組みに基づいている。当局は、このモデルには賭け金、不確実な将来の出来事、配当を受ける可能性、反対側のポジションを取る他の利用者という、対当事者型ベッティングを特徴づける要素がすべて含まれていると主張している。

「この決定は技術ではなく法律に関するものだ」と、ソアレ長官はPolymarketがブラックリスト入りした際に述べた。規制当局の見解では、暗号資産やトークンを利用しているからといって、それだけで賭けが投資へと変わるわけではない。

ルーマニアの選挙が与えた影響

ONJNが介入した背景には、ルーマニアの選挙期間中にプラットフォーム上の取引が急増したことがある。

当局が示した公開データによると、ルーマニア大統領選挙に関連する市場の総取引高は6億ドルを超えた。また、ブカレスト市長選挙に関連する予測市場でも1,500万ドルを超える取引が行われた。

取引高は、利用者が一度に入金した金額と混同すべきではない。同じ資金が複数回の取引で利用される場合があり、結果が確定する前にポジションが他の参加者へ売却されることもある。それでも、この数字は国内政治を巡る市場において、同プラットフォームが高い関心と流動性を集める能力を示している。

ONJNは、この規模の取引を踏まえると、Polymarketを単なる情報提供ツールと見なすことは難しいと判断した。同プラットフォームは、ルーマニアのライセンスを保有せず、同国の監督体制にも従わないまま、ベッティング商品に匹敵する需要を取り込んでいたという。

執行停止申請が重要だった理由

ソアレ長官は、Polymarketによる執行停止申請が却下されたことを、当局にとって最初の勝利だと評価した。ONJN長官によれば、Polymarketが取引プラットフォームとして事業を継続することを認めれば、他の事業者にとって前例となる可能性があった。

規制当局は、実質的にはベッティングと同等の商品が、予測市場として再設計・提供されることで、規制対象となるギャンブル事業者に課される義務を回避する事態を懸念している。

ルーマニアでは、その義務にはライセンス取得、業界固有の税金の納付、顧客確認、マネーロンダリング対策、自主排除制度、関係当局への報告が含まれる。また、広告やプレイヤー保護に関する規則も遵守しなければならない。

したがって、この争いは規制の適用範囲を巡る問題である。経済的に同じ機能を果たす二つの商品が存在し、一方だけがライセンス事業者に課される税負担やコンプライアンスコストを負担している場合、競争条件に正当化しがたい不均衡が生じることになる。

取引か、それともベッティングか──分類を巡る争い

Polymarketでは、参加者が特定の出来事の結果に連動するポジションを売買する仕組みが採用されている。価格は市場が特定の結果に割り当てる確率を反映し、利用者の注文によって変動する。

ポジションは出来事が確定する前に売却することもできる。この点で、従来の固定オッズ方式の賭けとは異なり、売買可能な金融商品に近い性質を持つ。

しかし、この特徴だけでは法的な問題は解決しない。ONJNにとって重要なのは、最終的な支払いが不確実な将来の結果に依存しているという点である。二次市場での売買が存在しても、その基礎となる出来事の性質や利用者が負うリスクは変わらない。

商品の見せ方も重要な要素である。利用者を「トレーダー」、その活動を「予測」と表現することで、商品を投資の世界に近づけ、ギャンブルとの結びつきを弱めることができる。このポジショニングは、従来のベッティング利用者層とは異なる顧客を引き付ける助けになる可能性がある。

しかし、ルーマニアの規制当局は、実際のサービス内容よりも商業的な用語が優先されるべきではないと考えている。

規制強化の動きは欧州全体へ拡大

ルーマニアは、拡大しつつある欧州の規制強化の流れの一部となっている。

フランスでは、国家賭博庁が2024年11月にPolymarketを調査し、同社のサービスは無許可のギャンブルに該当する可能性があるとの結論に達した。国家賭博庁の介入を受け、運営会社はフランス国内の利用者がプラットフォーム上で取引できないようジオブロッキング措置を導入した。

スペインでは、ギャンブル規制総局が2026年5月、PolymarketとKalshiに対する執行手続きを開始した。規制当局はさらに、両ウェブサイトを全国的に予防的措置として遮断するよう命じ、不確実な将来の出来事に基づく予測市場はギャンブル活動に該当し、行政上の認可が必要であると主張した。

イタリアでは、2026年7月付で更新されたアクセス遮断対象ウェブサイト一覧に、polymarket.comが再び追加された。税関・モノポリー庁が出したこの措置により、インターネットプロバイダーは、イタリア市場で事業を行うために必要な認可を受けずにギャンブルサービスを提供していると判断された同ドメインへのアクセスを遮断するよう求められている。

これらの決定は、予測市場を統一的に規制する欧州共通の制度に基づくものではない。各国当局は、それぞれ独自のギャンブル、ベッティング、金融サービスの定義を適用している。その結果、執行面では共通した傾向が強まりつつある一方で、規制制度そのものは依然として統一されていない。

事業者と商業パートナーへの影響

ライセンスを取得しているギャンブル事業者にとって、ルーマニアの対応は、経済的に同等の商品には同程度の規制が適用されるべきだという原則を改めて示すものとなった。

スポーツや政治、その他の出来事に対して利用者が資金を賭けられるプラットフォームは、たとえ異なるインフラを利用していてもブックメーカーと競合する。ライセンス取得や業界固有の税負担、責任あるギャンブル対策への投資といったコストを負担しなければ、公平な競争環境は損なわれるおそれがある。

影響を受けるのはPolymarketだけではない。アフィリエイト、スポーツ団体、メディア企業、データプロバイダー、決済サービス事業者は、それぞれの法域における同プラットフォームの規制上の位置づけを慎重に確認する必要がある。ある市場では認められる商業契約でも、別の市場では問題となる可能性がある。スポンサー契約やデジタルキャンペーン、編集コンテンツとの統合も、サービスが禁止されている国の利用者に届く場合には、無許可ギャンブルの宣伝と見なされる可能性がある。

したがって、デューデリジェンスはブランドの世界的な知名度だけに依存してはならない。契約主体、宣伝対象の商品、保有ライセンス、そして広告・宣伝が配信される地域を個別に確認する必要がある。

この記事は、2026年7月14日にイタリア版SiGMA Newsで初めて掲載された。

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