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韓国カジノ協会、新たな観光拠出金とライセンス制度改革に反対

Ansh Pandey
執筆者 Ansh Pandey
翻訳者 Hanako Takagi

韓国のカジノ業界は、地域間競争が激化する中、新たな規制変更の見直しを政府に求めています。業界側は、拠出金の引き上げや新たなライセンス制度の導入によって、韓国の競争力が低下する可能性があると警告しています。

韓国カジノ協会は、文化体育観光部が示した規制措置に正式に反対を表明しました。同協会は、これらの措置が事業者のコスト増加や長期投資に対する不確実性を招き、将来的な成長を妨げると主張しています。

特に問題視しているのは2つの提案です。1つ目は、カジノが観光振興開発基金へ拠出する上限を、粗利益(GGR)の10%から15%へ引き上げる案です。2つ目は、これまで期限の定めがなかった韓国のカジノライセンス制度を廃止し、有効期間5年の更新制ライセンスへ移行する案です。

業界団体によると、この拠出金は利益ではなくゲーミング収益を基準に算出されるため、事業者の財務負担はさらに重くなるとしています。

カジノ事業者は、現在も累進課税方式による観光振興開発基金への拠出に加え、法人税、地方税、個別消費税も負担していると強調しています。同協会は、上限を15%へ引き上げれば、特に新型コロナウイルス感染症の影響から回復途上にある事業者の運営コストが増加すると主張しています。

営業赤字が続くカジノ事業者

同協会によると、韓国にある18のカジノ事業者の約半数が、この10年間の大半で営業赤字を計上しています。また、観光振興開発基金への拠出上限が引き上げられた場合、本土にある主要3社の年間拠出額は約763億ウォン(約4,980万米ドル)増加し、済州島の1社を含めると約1,019億ウォン(約6,660万米ドル)に達すると試算しています。

この拠出金引き上げ案は投資家にも懸念を与えています。同協会は、2026年7月15日に総合株価指数(KOSPI)が上昇する中でカジノ関連株が下落したことを挙げ、市場は規制改革が業界へ与える影響を懸念していると説明しました。

ライセンス制度の改正案にも同様の批判が寄せられています。韓国では、1994年の観光振興法改正以降、事業者が規制要件を満たし続ける限り、有効期限のないカジノライセンスが発行されてきました。

同協会は、30年以上続いた制度を改めて5年ごとの更新制へ移行すれば、数十億ウォン規模の投資を計画する企業に不必要な不確実性をもたらすだけでなく、将来的な雇用にも不安を生じさせると指摘しています。

新制度の必要性に疑問

同協会は、新制度の必要性そのものにも疑問を呈しています。現行法でも重大な規制違反があった場合には、当局が営業停止やライセンス取消しを命じる権限をすでに有しているためです。今回の制度改正案は、韓国が近隣諸国のゲーミング市場との競争激化に直面する中で打ち出されました。

韓国では、地元住民の利用が認められているカンウォンランドを除き、カジノの主な利用者は外国人観光客です。同協会は、規制がさらに強化されれば、2030年の開業が予定されている日本のMGM大阪との競争も見据える中で、海外のVIP顧客にとって韓国の魅力が低下する恐れがあると警告しています。

また、業界側は、観光産業への貢献が長年変わっていないとの指摘も否定しています。同協会によると、カジノ事業者は1994年以来、観光振興開発基金へ累計約5兆2,300億ウォン(約35億3,000万米ドル)を拠出しており、既存の累進制度のもとで業界収益の拡大に合わせて拠出額も増加してきたと説明しています。

政府は、今回の法改正は税収拡大とカジノ業界に対する監督強化が目的だとしていますが、同協会は現行制度でも十分な規制権限が確保されていると考えています。そのため、両方の改正案を撤回し、代わりに投資を促進し、業界の長期的な成長を支援する政策を導入するよう当局に求めています。

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