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サウスカロライナ州のカジノ計画、再び停滞

Neha Soni
執筆者 Neha Soni
翻訳者 Hanako Takagi

サウスカロライナ州でカジノ合法化への道を開く可能性があった提案は、突然中断され、法案は立法手続きの最初の段階へと差し戻された。

2026年1月29日(水)、下院多数党院内総務のデイヴィー・ハイオット氏は、下院法案4176号(HB4176)を下院歳入歳出委員会に差し戻し、事実上、同法案の州議会における審議プロセスを最初からやり直すことになった。この手続き上の措置により、ギャンブル、経済開発、そして州の文化的アイデンティティをめぐる長年の対立を再燃させてきた法案の審議は先送りされることとなった。

ギャンブルに対するサウスカロライナ州の慎重な姿勢

サウスカロライナ州は歴史的にギャンブルに対して厳格な姿勢を取っており、州営宝くじとビンゴのみを認める一方で、カジノ、スポーツベッティング、大規模なゲーミングリゾートは一貫して拒否してきた。こうした立場は、文化的・宗教的・政治的に根深い慎重論を反映したものであり、反対派は依存症、犯罪、社会全体への悪影響といった懸念をしばしば指摘している。

HB4176は、こうした長年の方針に異を唱え、州内でも特に経済的に困窮している地域を対象に、経済開発の手段として限定的かつ厳格に規制された形でギャンブルを拡大することを提案している。

I-95回廊と結び付いたカジノ法案の再浮上

「I-95経済・教育刺激法」として知られるHB4176は、I-95回廊沿いの農村部における根強い経済的困難に再び注目が集まる中で再浮上した。この法案は、オレンジバーグ郡、マールボロ郡、ディロン郡など、高失業率、人口減少、民間投資の乏しさといった課題を抱えるティアIV郡のいずれかに、1か所のみカジノを認める内容となっている。

提案では、各郡にカジノ誘致の義務は課されない。代わりに、地方自治体が条例を可決し、民間のカジノ運営事業者と開発契約を締結することで、ライセンス取得を目指す選択肢が与えられる。ギャンブルの拡大を抑制するため、州全体で認められるカジノライセンスは1件のみとされ、少なくとも10年間は追加のライセンスは認められない。

投資要件とゲーミング監督体制

HB4176は、参入のハードルとして最低2億ドルの投資をカジノ開発事業者に求めている。支持者は、これにより十分な資本力と経験を持つ事業者のみが市場に参入することになると主張している。

また、カジノ収益に対して15%の税率を課すことを提案しており、州の年間歳入は2,235万ドルから3,930万ドルに達すると見込まれている。これらの資金は、教育、インフラ整備、自然保護事業に充てられる予定である。

業界を監督するため、HB4176は新たな規制機関として「サウスカロライナ・ゲーミング委員会」の設立を求めている。この委員会は、ライセンス付与、法令順守、執行を担うことになる。批判派は官僚機構の肥大化を懸念する一方、支持者は説明責任を確保し、不正を防ぐためには強力な監督体制が不可欠だと主張している。

提案の中心にI-95が据えられる理由

州間高速道路I-95は全米でも有数の交通量を誇る幹線道路であり、旅行者を呼び込み、地域経済を活性化させる目的地型カジノにとって戦略的な立地とされている。中でもオレンジバーグ郡は、地理的条件、利用可能な労働力、深刻な経済課題を背景に、最有力候補と広く見なされている。

サウスカロライナ州チャールストン中心部(出典:Canva)

法案に対する修正案では、カジノ収益の35%をサウスカロライナ自然保護銀行に配分し、農地や森林の保全とギャンブル拡大を結び付けることが提案されている。支持者は、この規定が農村部や環境重視の議員からの支持を得る助けになると考えている。

地域的圧力と部族に関する問題

この議論の背景には、連邦政府に認定されたランビー族が、サウスカロライナ州境近くのノースカロライナ州でカジノ計画を進めていることがある。HB4176の支持者は、さらなる遅れが生じれば、雇用や税収が近隣州へ流出しかねないと警告している。

一方、サウスカロライナ州で唯一連邦認定を受けているカトーバ族は、同法案から排除されていることに懸念を示している。州内でのカジノ設立に長年失敗してきた同部族は、現在はビンゴ事業やノースカロライナ州での大規模カジノ開発に注力しているが、今回の提案からの除外は、南東部全体で部族ゲーミングが拡大する中で批判を招いている。

賛否は依然として分かれたまま

オレンジバーグ商工会議所会頭のジェームズ・マクウィラ氏は、地元企業の強化、学校財源の改善、投資誘致につながる可能性を挙げ、この提案を支持している。支持者はまた、安定した雇用の創出が貧困や犯罪の減少につながり、地域社会の長期的な安定に寄与すると主張している。

一方、反対の姿勢も根強い。ヘンリー・マクマスター州知事は、ギャンブルはサウスカロライナ州の価値観を損なうものであり、別の経済開発戦略を優先すべきだと述べている。州議会が上下両院で3分の2以上の賛成を得れば拒否権を覆すことは可能だが、政治的には大きなハードルとなる。

HB4176は下院の議事日程には残っているものの、歳入歳出委員会への差し戻しにより、実質的には審議や修正作業を最初からやり直す必要がある。

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