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キュラソー、iGaming向け暗号資産規制を改定 2027年までに順守義務化

Julia Moura
執筆者 Julia Moura
翻訳者 Hanako Takagi

キュラソーでライセンスを取得したオンラインギャンブル事業者による暗号資産の利用は、今後数か月以内により厳格な規制監督の対象となる。今週、キュラソー・ゲーミング・オーソリティ(CGA)は、プラットフォーム上でデジタル資産を受け入れる事業者向けの新たな規制ガイダンスを公表し、入出金、資金管理、取引監視に関する規則を強化した。

これらの新たな措置は、旧来のサブライセンス制度を直接ライセンス制度へ移行し、監督を一元化した「National Ordinance for Games of Chance(LOK)」の施行後、CGAが進める規制改革の一環である。また、規制当局は、仮想資産分野に適用されるマネーロンダリング対策(AML)およびテロ資金供与対策(CFT)に関する国際基準との整合も図ろうとしている。

ガイダンスでは、ギャンブル事業者は引き続き暗号資産による決済を受け入れることが認められる一方で、さまざまなコンプライアンス義務を順守し、顧客資金の出所についてより高い透明性を確保する必要があることが明確に示されている。

事業者は暗号資産交換業者としての業務は禁止

新たな方針の主要な規定の一つは、ライセンス事業者が暗号資産交換業者やVirtual Asset Service Provider(VASP)が通常行う業務を実施することを禁止している点である。実際には、CGAのライセンスを取得した事業者は、暗号資産をギャンブル活動に直接関連する決済手段としてのみ受け入れることができる。デジタル資産の売買サービス、異なる暗号資産間の交換、法定通貨への換金、あるいはギャンブルと無関係な目的でのウォレット保管サービスを提供することは認められない。

CGAはまた、プレイヤーがデジタル資産の取得や取引に利用する外部の暗号資産交換サービスについては、事業者が責任を負わないことを利用者へ明確に通知するよう求めている。

この措置は、賭博事業と、別個の規制制度の対象となる金融サービスを明確に区別しようとする、他の法域でも見られる規制の流れを反映したものとなっている。

ブロックチェーン分析ツールが不可欠に

今回のガイダンスで導入されたもう一つの重要な要件は、ブロックチェーン取引を追跡し、そのリスクを評価する仕組みの導入である。CGAによれば、事業者にデジタル資産調査の専門家となることまでは求めていないが、自社の事業に関連する金融取引について「知らなかった」と主張することは今後認められなくなる。

この要件を満たすため、事業者は資金の送金元・送金先を特定し、顧客ウォレットの取引履歴を分析し、違法行為との関連性を検出し、各取引にリスク評価を付与できるシステムを導入しなければならない。

規制当局は、Chainalysis、Elliptic、TRM Labsといった業界で広く利用されているプラットフォームを例示しているが、特定のサービス提供事業者の利用を義務付けるものではないことも明確にしている。当局によれば、重要なのは、事業者がデジタル資産取引を適切に監視できる十分な体制を整備していることを証明することである。また、初回入金時の確認だけでなく、顧客との取引関係全体を通じて新たなリスクを検知できるよう、継続的な監視も求められる。

ステーブルコインを優先

ガイダンスでは、デジタル資産の種類ごとに、より慎重な対応方針も採用している。CGAは暗号資産を高リスクの商品と位置付け、事業者には法定通貨を裏付け資産とする規制対象のステーブルコインを優先的に利用するよう推奨している。一方で、取引の追跡を困難にするデジタル資産については、事業者の内部コンプライアンス方針に基づき、より厳格な審査が必要となる。

例として、Monero、Zcash、プライバシー機能を有効化したDash、さらにLitecoinのMimbleWimble Extension Blocks(MWEB)機能が挙げられている。CGAによれば、これらの資産は資金確認手続きを妨げ、ブロックチェーン分析の有効性を低下させ、金融犯罪に関する調査を困難にする恐れがある。また、ミームコインについても規制当局の監視対象となっている。

これらの資産の一部は高い流動性を有するものの、多くは価格変動が極めて大きく、ガバナンスが限定的で、市場操作の影響を受けやすいという特徴がある。このため、事業者は、自社プラットフォームで受け入れるかどうかを判断する際、客観的な基準を策定することが求められる。

さらに、元となる資産の出所を確認できないラップドトークンや、ブロックチェーンブリッジ経由で移転された資産についても、受け入れが制限される。

暗号資産ミキサーと制裁対象ウォレットを禁止

CGAが導入した最も厳格な措置の一つは、国際的な制裁対象となっているミキサーやタンブラーを経由したデジタル資産の受け入れを禁止したことである。これらのサービスは、ブロックチェーン上の取引履歴を隠蔽し、資金の出所を追跡しにくくすることを目的としている。

また、制裁対象リストに掲載されたウォレットアドレスや、ブロックチェーン分析サービスによって詐欺、不正行為、その他の違法活動との関連が確認されたウォレットに結び付く暗号資産も受け入れてはならない。

今回のガイダンスは、仮想資産に対する透明性要件を強化する国際的な流れに沿ったものでもある。近年、金融活動作業部会(FATF)は「トラベルルール」の適用対象をVirtual Asset Service Provider(VASP)へ拡大し、デジタル資産の送金について送金者・受取人双方の情報共有を義務付けている。

キュラソーの新方針でもこの勧告が取り入れられ、規制対象事業者が関与する送金については、FATF勧告16で定められた義務を認識し、順守することが事業者に求められる。

資金の分別管理を義務化

ガイダンスでは、ライセンス事業者が利用するデジタルウォレットの管理についても詳細な要件を導入している。従業員や最終受益所有者個人のウォレットを、ライセンス対象となるギャンブル事業で使用することは認められない。

さらに、プレイヤー資金は企業資金と分別して管理しなければならず、資金の混在リスクを低減するとともに、取引の追跡可能性を高めることが求められる。

事業者は、ホットウォレット、ウォームウォレット、コールドウォレットを組み合わせて利用することができるが、監査可能な記録、適切なアクセス管理、多要素認証やマルチシグネチャを含む堅牢なセキュリティ対策を維持する必要がある。

2027年6月まで段階的に導入

新たな要件は段階的に導入される。制裁対象ウォレット、暗号資産ミキサーの利用禁止、および事業者による交換業務の禁止など、一部の措置はすでに即時発効している。

2026年9月までに、すべてのライセンス事業者は、新要件への対応計画を盛り込んだ暗号資産に関する社内方針をCGAへ提出しなければならない。

2026年12月までには、リスク評価、Virtual Asset Service Provider(VASP)に対するデューデリジェンス、ウォレット所有者確認の管理体制、従業員研修を完了する必要がある。

ブロックチェーン分析ツールの全面導入、ウォレットの分別管理、資金照合作業の仕組み、監査対応可能な記録管理体制については、2027年6月までにすべて整備を完了しなければならない。

この記事は、2026年6月26日にポルトガル語版SiGMA Newsページで最初に掲載された。

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