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カナダのカジノ事業者、マネーロンダリング対策の不備で制裁金

Julia Moura
執筆者 Julia Moura
翻訳者 Hanako Takagi

オンタリオ州のゲーミング規制当局は2026年7月7日、Great Canadian Entertainmentに対し再び制裁金を科しました。今回は、トロント都市圏にあるPickering Casino Resortで実施された監査において、マネーロンダリング対策(AML)手続きに不備が確認されたことを受け、17万カナダドル(約12万4,000米ドル)の制裁金が科されています。この処分は、オンタリオ州の規制市場を監督するAlcohol and Gaming Commission of Ontario(AGCO)が決定しました。

規制当局によると、調査では、同社が高リスク顧客の適切な特定・評価・継続的な監視を行っていなかったことが判明しました。また、マネーロンダリングの疑いを示す兆候があったにもかかわらず、複数のケースで義務付けられている疑わしい取引報告(Suspicious Transaction Report:STR)を提出していなかったことも確認されています。

今回の制裁は、Great Canadian Entertainmentに対して2週間足らずの間に科された2件目の6桁規模の制裁金であり、カナダにおけるカジノ事業者への規制監視が一段と強化されていることを示しています。

監査で顧客監視体制の不備が判明

AGCOによると、コンプライアンス監査では、高リスクと分類された複数の顧客に対し、オンタリオ州の規制基準で義務付けられている強化モニタリングが実施されていなかったことが確認されました。

州の規則では、カジノ事業者に対し、不審な資金取引を検知し、高リスク顧客を監視し、疑わしい取引を速やかに関係当局へ報告できる強固な体制を維持することが求められています。

しかし、Pickering Casino Resortでは、これらの手続きが一貫して運用されていませんでした。その結果、マネーロンダリングの兆候を示す一部の取引について、カナダの金融犯罪対策制度で義務付けられているSTRが提出されていなかったとしています。

AGCOのCEO兼登録官であるカリン・シュナー博士は、事業者には業界の健全性を守る積極的な責任があると強調しました。

「AGCOは、カジノ事業者に対し、不審な活動を積極的に特定し、報告する姿勢を求めています。高リスク行動が適切に監視・報告されなければ、オンタリオ州のゲーミング業界の健全性を守る重要な安全措置が損なわれることになります。」

わずか数日で2度目の制裁

6月末には、Great Canadian Entertainmentは12万カナダドル(約8万4,700米ドル)の制裁金も科されています。これは、州内4か所のカジノで規制当局の承認を受けていないゲーミングシステムソフトウェアを使用していたためです。

規制当局によると、決済や賭け金処理を担うシステム上で、承認が取り消された、あるいは未承認のソフトウェアが数十件にわたりインストールされていたことが確認されました。違反内容は今回とは異なりますが、AGCOは、未承認システムの使用も不正やマネーロンダリング防止の仕組みを損ない、規制市場への信頼を低下させる可能性があると指摘しています。この結果、Great Canadian Entertainmentは10日足らずの間に、合計29万カナダドル(約20万5,000米ドル)の制裁金を科されたことになります。

カナダでは、マネーロンダリング対策(Anti-Money Laundering:AML)は非常に重視されており、認可ゲーミング事業者の多くが厳格な対策を導入しています。カジノ事業者には、不審な資金取引の検知、顧客資金の出所確認、高リスク顧客の継続的な監視、疑わしい取引の金融情報当局への報告を行う内部管理体制の整備が義務付けられています。

これらの要件は州の規制制度とともに導入され、その後、国内各地のゲーミング施設で金融犯罪が相次いで発覚したことを受け、さらに重要性が高まりました。カナダの規制当局は、AML対策の有効性は内部規程の存在だけでなく、それが日常業務で一貫して運用されているかどうかにかかっていると考えています。顧客確認や疑わしい取引報告に不備があれば、高額な制裁金やその他の行政処分につながる可能性があります。

同社には不服申し立ての権利

AGCOが処分を決定したものの、Great Canadian Entertainmentには異議を申し立てる権利が残されています。オンタリオ州法では、同社は15日以内に、州の行政審判制度に属する独立機関Licence Appeal Tribunal(LAT)へ不服申し立てを行うことができます。申し立てが行われた場合、LATは制裁金を維持するか、減額するか、あるいは取り消すかを判断します。

現時点で同社は、規制当局の決定について詳細な公式コメントを発表していません。

近年、AGCOは認可事業者に対する監督を強化しており、マネーロンダリング対策だけでなく、未成年者保護、ゲーミングシステムの健全性、運営上の安全性、責任あるギャンブルへの対応などについても制裁を科しています。

その目的は、2022年に民間事業者へ市場を開放して以来、北米最大級のiGaming市場へと成長したオンタリオ州の規制市場をさらに強化することにあります。また、認可事業者が高いコンプライアンス基準を維持し、消費者からの信頼を確保することも目指しています。

この記事は、2026年7月10日にSiGMA Newsポルトガル語版で初めて掲載されました。

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