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ノースカロライナ州、ベッティング税率を引き上げ、予測市場にも課税

Sudhanshu Ranjan
執筆者 Sudhanshu Ranjan
翻訳者 Hanako Takagi

ノースカロライナ州のジョシュ・スタイン知事は、上院法案257号(Senate Bill 257)に署名し、オンラインスポーツベッティングの税率を18%から23%へ引き上げました。また、この法律では予測市場プラットフォームに対する課税制度も新たに設けられましたが、州のギャンブルライセンスの取得は義務付けられていません。

スタイン知事は法案に署名し、ノースカロライナ州がギャンブル税収の拡大を図る一方で、予測市場に対する新たなアプローチを試みる方針を正式に示しました。これらのプラットフォームを禁止したり、州ライセンス制度の対象とした州とは異なり、ノースカロライナ州は課税という方法を選択し、その存在を認めつつも規制については連邦当局に委ねる姿勢を取っています。

新法では、ギャンブル税収の配分方法も見直され、高等教育機関やその他の公共プログラムへの追加資金が割り当てられます。これにより、ノースカロライナ州はケンタッキー州およびイリノイ州に続き、予測市場プラットフォームを対象とした課税措置を導入する州となりました。

新たに成立した州予算

ノースカロライナ州の新たな予算案である上院法案257号は、税制改正にとどまらず、ギャンブル業界にもさまざまな変更をもたらします。2024年3月にオンラインスポーツベッティングが合法化されて以来、政策立案者は市場の成長を注視し、業界が事業者への課税強化に耐えられるだけの安定性を備えたと判断しました。数か月に及ぶ議論を経て、税率は23%に設定されました。また、この法案では予測市場についても、直接規制するのではなく課税する方針が採用されており、一部のアナリストは、他の法域における前例となる可能性があるとみています。

当初の提案では、税率を36%へ引き上げるという、はるかに厳しい内容が盛り込まれていました。賛成派は、ブックメーカーはより高い税率にも十分対応できると主張していました。一方で反対派は、競争力やプロモーション予算が低下し、利用者が無認可サイトへ流れる恐れがあると指摘しました。最終的に議会は、税収拡大と市場の安定性のバランスを図るため、より穏やかな税率引き上げを選択しました。

予測市場への新たなアプローチ

予測市場は、選挙や経済指標、スポーツの結果など将来の出来事に連動する契約を売買する仕組みであり、従来のスポーツブックとは異なります。多くのプラットフォームは、自らが州のギャンブル法ではなく、商品先物取引委員会(CFTC)が管轄する連邦商品法の対象であると主張しています。この法的区分を巡っては全米で議論が続いており、一部の州では事業の制限や異議申し立てが行われています。

ノースカロライナ州はこれとは異なる対応を採用し、予測市場を州のギャンブルライセンスやゲーミング規制の対象外としました。その理由は、上院法案257号の下で、2027年1月1日から純取引手数料収入に対して6%の税金のみを課す仕組みとなっているためです。これは州内での事業の存在を認めつつ、規制権限を連邦政府へ委ねるものです。この制度の支持者は、規制の重複を避けられると評価していますが、一方で反対派は、スポーツブック業界との競争条件が不公平になると批判しています。

今後の法的・規制上の課題

上院法案257号は成立したものの、依然として複数の法的課題が残されています。最大の論点は、ノースカロライナ州が連邦政府の権限を侵害することなく、予測市場事業者に課税できるかどうかです。これらのプラットフォームの多くはCFTCの規制下にあるため、連邦法が州法に優先すると主張する可能性があります。同様の議論は、イベント連動型契約を禁止しようとした他州でも生じています。

税制が施行される2027年までに、法曹界ではノースカロライナ州の制度について詳細な法的検証が行われる見通しです。事業者が州の権限逸脱を主張した場合、法廷闘争へ発展する可能性があります。また、管轄権の重複が問題となれば、連邦機関が介入し、州際通商や連邦法の優先原則、州政府と連邦政府の権限配分を巡る憲法上の議論へ発展することも考えられます。

現時点では、施行開始が2027年まで延期されているため、州当局と業界双方には、課税開始前に運用手続きを明確化し、コンプライアンス対応を協議するとともに、未解決の課題へ対処する時間が残されています。

州立大学も税収配分の対象に

ノースカロライナ州の改定予算では、新たにノースカロライナ大学チャペルヒル校とノースカロライナ州立大学がスポーツベッティング税収の配分対象として指定されました。両大学は研究、スポーツ、人材育成など多方面で大きな実績を持ち、その追加により、UNCシステム全体におけるギャンブル税収の活用範囲が拡大します。資金は法令と各大学の優先事項に基づいて配分され、年間上限額が設けられています。

また、今回の予算では、ギャンブル税収が公共の利益につながる取り組みに引き続き充てられます。青少年スポーツ団体への支援も継続され、子どもたちがスポーツ施設やレクリエーションプログラムを利用できるよう資金が提供されます。

責任あるギャンブル推進プログラムにも予算が配分されます。合法的なベッティングの普及に伴い、予防、教育、治療の重要性は一層高まっています。これらのプログラムへの支援も市場の成長とともに拡大することから、政策立案者がその必要性を認識していることがうかがえます。

スポーツベッティングと予測市場の今後

ノースカロライナ州の最新予算は、ギャンブル、金融市場、規制を巡る全米的な議論の中心に州を位置付けるものとなっています。スポーツブックの税率を23%へ引き上げる一方、予測市場には別途6%の税率を新設するという方針は、多くの州とは異なる独自の道を選んだことを示しています。

この取り組みが成功するかどうかは、市場の成長、税収、法的課題、そして今後示される連邦政府の指針によって左右されます。予測市場への課税は2027年まで施行されないため、規制当局、事業者、政策立案者には、法律の具体的な運用方法を整理するための時間が残されています。

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