SiGMAヨーロッパ・地中海2日目の午後、SiGMAステージで行われたパネルディスカッションでは、業界にとって重要な問いが投げかけられました:「アフィリエイトマーケティングはピークに達したのか?」。モデレーターは Maria Sayapina(Game Lounge カジノディレクター)、パネリストは Svitlana Rossi(Conversion Club 創設者兼最高経営責任者)、Alessandro Gherardi(Fomento Agency 共同創設者兼ディレクター)、Catarina Pereira(Gambling.com Group シニアアカウントマネージャー)が務め、アフィリエイトプログラムが依然として成長の原動力であるか、あるいはオペレーターが新たなプレイヤー獲得手法に注力すべきかを議論しました。
パネリストは、消費者の行動がモバイルやショート動画にシフトしている一方で、オペレーターはトラフィックソースを多様化していると指摘しました。あるスピーカーは「アフィリエイトは常に進化し、決して消えない」と述べました。しかし、成功の鍵は より良いパートナー選定、創造性の向上、急成長市場での不正リスク管理の強化 にあるとされました。
iGamingアフィリエイトの現状
パネリストは、単なる量ではなく 測定可能な質 の重要性を強調しました。現代のポートフォリオは、検索、ソーシャル、インフルエンサーとの提携、メディアバイイングを組み合わせ、一律の方法ではなく、地域ごとの消費者行動に基づくテスト を行うべきだと指摘されました。一人のパネリストはこうまとめました:「バランスの取れたミックスを作り、本当にコンバージョンするものだけを拡大せよ」。
成熟したチームの経験もその重要性を裏付けます。Sayapinaは、パフォーマンスとSEOの視点からデータ、テスト、明確なリターン目標に基づくチャネル管理を強調。Gherardiは代理店の視点から、トラフィックが一貫してコンバージョン・維持する場合のみ予算を拡大する と説明しました。ブラジル出身のアフィリエイト専門家で現在Gambling.com Groupに所属するPereiraは、短期的な急増に対抗し、長期的な価値を守るために、信頼できるクリエイターとチャネルの多様性 が必要であると指摘しました。

質と市場
ラテンアメリカが注目されました。ブラジルは規模と成長スピードの面で魅力的ですが、パネルでは 不正防止、決済の現地化、信頼できるローカルインフルエンサーとの連携の重要性 が強調されました。ブラジルのパネリストは、単にヨーロッパの手法をそのままコピーしても通用せず、クリエイティブやオファーは現地の文化や競合状況を反映させる必要がある、と指摘しました。チャネルとパートナー間のバランスを見極めなければ、質を伴わない拡大リスクがあるという警告です。
また、パネルでは検索やソーシャルによる獲得手法にも触れられました。グレーな手法も依然として見られますが、持続可能なパートナーシップ、透明なトラッキング、ファーストパーティデータ活用 に向かっていることが示されました。AIはキャンペーン分析やクリエイティブ改善を加速しますが、スピーカーは戦略や人間関係の代替ではなく、あくまで支援ツール と位置付けました。
主要なポイント
- アフィリエイトを 戦略的パートナー として扱い、共有KPIと明確な品質管理を実施する
- 地域ごとのユーザー行動や決済習慣に合わせた多様なチャネルミックス を構築する
- 支出拡大前に不正防止と正確なトラッキングを優先する
- AIを活用して洞察や制作を加速しつつ、戦略とコンプライアンスは人間が担う
今後の展望
パネルの問いに対する答えは、絶対的ではなく 測定された形 です。iGamingアフィリエイトマーケティングはピークを過ぎたわけではなく、広範囲なリーチから、市場を意識した精密で質の高い施策へと移行 しています。勝者となるのは、綿密なテスト、現地知見、信頼できるパートナー、透明な経済性 を組み合わせられるチームです。
この議論は、2025年11月3日~6日にローマで開催される SiGMA中央ヨーロッパ でも継続されます。ここでは、獲得戦略、ブロックチェーン、暗号通貨に関するセッションを通じて、チャネルミックス、地域ごとの手法、パートナーシップモデルの比較と、次の成長サイクルを支える戦略がさらに深堀されます。



